2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二 ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

2016年09月03日/ 川畑アキラ/ 相馬圭二

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二 ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

夏の間なぜか日照り状態で、なんと47日ぶりのライヴとなりました。川畑アキラさん、相馬圭二さんによるザ・コブラツイスターズ二人旅もこのツアーが始まったばかりの6月中旬に静岡へ見に行った以来で、その後各地を回ってどんな風になっているのかワクワクしながら会場に向かいました。今夜の会場は2ヶ月前に高田馬場から場所を移し新装オープンした沖縄島唄カーニバルです。アットホームな中にもステージ部分は広く取られ、機材も音響もバッチリの素敵なお店です。

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

今宵も幕開けは「夢の旅人」です。

夢を歌え 愛を歌え
そうさ響きあえる世界が
きっと僕らを待ってる
夢の旅人さ…

二人旅を続けるアキラさん、相馬さんのテーマ曲とも言えるこのナンバーは、訪れた旅先で待っているたくさんの人たちと響きあうライヴのオープニングに相応しい曲です。

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

オープニングで一気に暖まった会場に、今回コブツイとしての活動を再開し新しい曲も続々生まれており、それぞれソロ活動もしていますが、その曲は今日も持ってきているCDで聴いて頂くとしますと語るアキラさんのMCに、心の中でよっしゃーっ!とガッツポーズです。東京という地の利もあり贅沢な話ではあるのですが、おふたりのソロ活動でのライヴを見る機会には恵まれており、そうなるとソロのライヴの時はソロのナンバーを聴かせてもらいたいと思い、ましてやコブツイ名義でのライヴの際には限られた時間のなかでソロの曲は潔くカットして、新曲も含めたコブツイナンバーで構成してもらえたら嬉しいのになぁと兼ねてから思っていたのです。ソロ活動でおふたりのファンになった方たちには物足りないのかもしれませんし、ライヴに行かれる機会が少ないならば全てがぎゅっと詰め込まれたセットが嬉しいというのもわかった上での極論なのですが、それだけ聴かせてもらいたいコブツイナンバーはたくさんあるし、新しく生まれたコブツイとしての新曲もどんどん聴かせて欲しいのです。実際今夜セットインした新曲4曲は、もちろんおふたりの作品で、どちらかのカラーがパーセンテージとしては多く感じられるものの、間違いなくザ・コブラツイスターズの曲でした。その事がすごく嬉しかったのです。相馬さんが語られた例えを借りるなら、引退した格闘家が復活してリングに戻るにあたり、引退前にはなかった新しい技を身につけて復帰をしたいという事なんです。そんな新しい技の中にも引退前の技や動きの源流がしっかりと息づいていることがはっきりと感じられる新曲だったのです。それだけに以前のコブツイナンバーとの融合はとても自然にとけあっていました。

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

そんなセットリストも「甦る人々」「マーブイユシ」「七つの海を渡れ〜どんぶらこ〜」「運命船サラバ号 出発」といったいつも嬉しい鉄板曲に加えて、「抜け殻」「光と瞬間のブルース」など曲紹介と同時にため息漏れちゃうような曲から「いつかの少年」から「路地裏の宇宙少年」という、それはもう拝み倒したくなるような絶妙な流れなど、心の琴線をビンビン弾かれまくりです。これらの曲に前述のように違和感なく、なおかつ新鮮な響きの新曲が織り込まれ、静岡でのライヴのレポートにも書いた表現ですが、止まっていたザ・コブラツイスターズという時計の針が新たに時を刻み始めたということをひしひしと感じました。

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

先に書いたように、密かに自分が切に望んでいたオール・コブツイ曲というライヴがこうして現実のものとなったのですが、それは自分が思っていた以上の満足感でした。一貫して流れる揺るぎない一本の軸のようなものを感じられたし、なんといっても今夜は「ザ・コブラツイスターズ」のライヴに行ったのですからね。最後に演奏された「運命船サラバ号 出発」のイントロでアキラさんがコブツイライヴの最後はいつもこの曲で終わりですと語っていた通り、それはもうある意味コブツイ様式なわけで、例えもっと聴きたくてもサラバ号はすでに船出してしまったのです。今夜満員のお客さんもそこらへんは重々承知でダブル・アンコールを求める訳でもなく岸壁で出航を見送り終了しました。それはもちろん1曲でも多く聴ければ嬉しいのは事実だけど、曲順や流れを練りに練って構成されたライヴをひとつの「その一夜限り作品」と捉えれば、際限なくノリでアンコールを要求するのも時として無粋になってしまうと思うので、この潔い幕引きがさらに余韻を深いものにしてくれたと感じています。

2016.9.3 川畑アキラ×相馬圭二  ザ・コブラツイスターズ二人旅@新大久保・沖縄島唄カーニバル

今夜聴くことができた新曲が含まれる現在製作の進んでいるという10年ぶりのコブツイのアルバムの発表が今から楽しみであると同時に、それを挟みまだまだ続くであろうこの二人旅を通して新たな「技」がどのようにチカラとなっていくのかも楽しみです。しばらくリングサイドに通わなくては。


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Posted by Ken2 at 23:59│Comments(0)
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