sala-saji 2019.3.16@OKINAWA LIVE HOUSE MOD’S

Ken2

2019年03月16日 23:59



聴かず嫌いのインストゥルメンタル・ミュージックへの扉を開いてくれ、歌詞のない音楽を通してその時自分の感じたままに脳裏に浮かぶ風景の中を旅したり色彩を描かせてくれたsala-sajiが8年間の活動にピリオドを打ち卒業するラストライブが沖縄北谷のMOD'Sで行われました。



いつもはサックスとアコースティックギターのふたりでのステージでしたが、今夜は久しぶりのバンド編成でのライブ。厚みと迫力のあるサウンドです。8年間に紡がれた曲の数々がバランス良く演奏されました。Jinさん、紗奈さんの笑顔といつものほんわかした空気で全くファイナルを感じさせないスタートだったのですが、数曲目に僕の中では最愛なるsala-sajiナンバーである「古都 -koto-」が演奏された時に、急にもうこの曲を生で聴く機会はないんだという思いがひしひしと現実として押し寄せ来ました。機会があるごとにsala-sajiのライブを聴きに行っていたのですが、初めて耳にする新曲が時と演奏される場数を経てどんどん味わい深くなり、まるでワインが熟成されていくようだと感じていたのですが、今宵その熟成が止まってしまうと思うとなんとも切ない気持ちになり、それと同時にこの場所での一瞬一瞬を大切にしなきゃという気持ちになりました。



Jinさんが、曲を作ってそれを届けにたくさんの場所に出かけて行って、それによってたくさんの人に出会うことができ、いつしかその出会いのために曲を作るようになってきていたという話をされていましたが、今夜満席の会場には僕たちを含めてそんな出会いで繋がっていった人々が沖縄県内のみならず全国から集まっており、それぞれの想いを曲に乗せていたのが肌で感じられ、演奏されるナンバーの数々だけでなく、この出会いとそこから生まれた繋がりがsala-sajiが紡いできた軌跡なのだと思ったのです。



休憩を挟んで3時間。ラストだからと言って湿っぽくはならず、音と気持ちを届けきったsala-saji。そのライブは熟成したワインを片手に、共に歩ませてもらった数年間のアルバムのページをゆったりとめくる時の流れに浸るような満ち足りた時間でした。



セットリスト
1st Stage
・オープニング 新曲
・Winding rode
・古都 - koto -
・Green
・Peace Of Ocean
・Time is … 〜Loftiness
・Stunningly Growing Woman

2nd Stage
・土曜日のそば
・csárdás
・flower
・Pavement Dancer
・Tinga-la
・sala-saji メドレー
(蒼爽 → パステル → トラベリンマーチ → 弥華月-mikazuki- → 蒼爽)
・Leading to the Sky

アンコール
・Rainbow
・Per favor!



【Final Liveバンドメンバー】
・紗奈(Saxophone)
・Jin (A.guitar)
・松元 靖(keyboard)
・宮田 まこと(Drums)
・玉城 チコ(Percussion)
・宮澤"naoto.grand cabin"直人(Bass)
・豊永 涼子 (PAエンジニア)

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